ほとんどのスイス国民が固定電話と携帯電話を所有している。携帯電話に関しては、スイスは、世界で最も早くモバイル通信方式の5Gを導入した国のひとつである。固定電話回線は、法的な基本的供給であり、技術も発展し続けている。
ほぼ100%の国民が携帯電話を所有している。3つの国営のモバイルネットワークが有する2万を超える送信設備が通信方式GSM、3G/UMTS、4G/LTEを通じて言葉やデータのやり取りを可能にしている。現在、スイスは世界で最も早く次世代の通信方式5Gを導入した国のひとつに数えられている。
モバイル通信の市場は自由化されており、顧客を獲得しようと多くのサービスを売り込んでいる。業界のトップはSwisscomで、多くの株を国が所有する株式会社である。後を追うのがSunrise社とSalt社である。
基本的供給としての固定電話回線
携帯電話も固定電話も自由市場に任されている。しかし、国は、固定電話回線の基本的な供給を保障している。スイスは、固定電話回線が世界で最も密に供給されている国のひとつであり、100%近い世帯で固定電話回線が利用できる。
テレコミュニケーションのキャパシティは、銅線に代わり光ファイバーが導入されたことにより明らかに大きくなった。さらに伝送技術の分野も進歩し、従来のアナログ方式やISDNは、IP電話に替わった。