「Friends of Humanitarian Action」プロジェクト発表

Local news, 30.10.2017

10月30日に発表された「Friends of Humanitarian Action」プロジェクトは、日本で人道的活動を行っている多くの関係者間の調整や協力の促進を目指しています。

「Friends of Humanitarian Action」によって進展するパートナーシップや活動について語る参議院議員の猪口邦子氏 © 在日スイス大使館

10月30日にスイス大使公邸で開催されたレセプションで、各国大使や大使館員、参議院議員、日本の省庁の代表者、在日国際機関代表をはじめ、人道的活動を行っている多様な分野の関係者に向けて「Friends of Humanitarian Action」プロジェクトが発表されました。

「Friends of Humanitarian Action」は非公式団体であり、主な目的は次の通りです。

  • 重要な人道的案件に関して、日本の関係省庁の担当者、関係する外交使節団代表、人道的活動者、民間企業の間で交流を増やすこと
  • 人道的分野ならびに大惨事の予防に関する日本の実体験から学ぶこと
  • 日本の人道的活動者、特に赤十字社と赤新月社の活動の認知度を上げること
  • 人道的案件関連の催しに共に参加する自然なパートナーのグループを作ること
  • 国際人道法と、人道的分野における国家や組織の主導権を推進すること
  • 外国公館と日本の機関の間で連帯感と価値観の共有を強化すること
  • プロジェクトや共同主導権を実施すること


ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使が、本プロジェクトの背景と主な方向性を説明しました。日本赤十字社国際局長の堀 乙彦氏と五十嵐 玲奈氏が、日本赤十字社の「NHK海外たすけあいキャンペーン」について説明し、外国公館代表者などに支援を呼びかけました。続いて、東京で開催された赤十字シンポジウム2017の特別講師であり、赤十字国際委員会パキスタン代表部「危機に立つ医療活動」プロジェクト統括であるマーチェイ・ポルコウスキ氏が、参加者に向けて危機に瀕する医療活動の主な問題点を解説しました。