スイス議会広報編集記録部のメンバーが日本の国会のシステムを学びに来日

Local news, 08.11.2018

世界中の国会議員が、膨大な数の正確な議事録を作成し、短時間で公開するという作業において大変な思いをしています。この分野において、スイスと日本の議会記録は最先端を行くものです。2018年11月8日に東京で開催された会合では、両国の事務局が自身の体験を共有しました。

東京で会合を行うスイスと日本の議会事務局 ©在日スイス大使館

増加する課題に対処して行くために、新しいテクノロジーが駆使され、会議録が書面で作成されています。日本の国会は、2010年より自動音声認識機能を備えた音声認識システムを使用しており、この分野のリーダーとみなされています。一方で、スイスの議会は、インターネット上で会議録を即時公開することで知られており、会議の1時間後には、オンラインで議事録が読めるようになります。

東京での会合では、双方がそれぞれのシステムを紹介した上で、それがどのようにワークフローに統合されているのか、また、学んだ教訓について、さらには将来の発展性について協議されました。在日スイス大使館政治部の支援を受けながら実り多い意見交換をした、スイス連邦議会記録部長率いる小規模な代表団は、ベルンに戻り同国のシステムをさらに改善することが期待されます。

スイスと日本の機関が、共通の関心を持ち合わせ、互いに学び合える分野は沢山あります。2004年に2名の国会議員がスイスを訪問したことによって開始されたこちらのコラボレーションは、優れた一例です。