ハイパーカミオカンデ計画、東京大学にて資金面に関するフォーラム開催

Local news, 11.01.2019

ハイパーカミオカンデ計画の資金面に関するフォーラムの第1回会合が、1月11日に東京大学にて開催されました。スイス大使館・科学技術部は、スイス連邦経済・教育・研究省  教育研究イノベーション庁の要請を受けて、この会合に出席しました。

スーパーカミオカンデ検出器 ©在日スイス大使館

ハイパーカミオカンデ計画は、今後、ニュートリノ研究において最も重要なプロジェクトの一つに位置づけられています。同計画は、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章教授が中心となり、進められています。

2018年、長基線ニュートリノ振動実験である「T2K (Tokai to Kamioka) 実験」には、12カ国の66の機関から500人の研究者が参加しました。これは、多くの国々がこの計画に注目しており、今後も研究に参加する意向を持っていることを示すものです。参加国、共同研究者は増加の一途をたどっています。この計画にスイスの研究グループは設計から科学的運用まで貢献してきており、現在も順調に進んでいるデータ収集に携わっています。

引き続き1月12日には、岐阜県の神岡鉱山内のスーパーカミオカンデ実験エリアの見学が行われました。同じ場所に、後継となるニュートリノ検出器ハイパーカミオカンデの建設も予定されています。

文部科学省は、2019年度の予算案にハイパーカミオカンデについての調査費を計上しました。ハイパーカミオカンデ計画は、2026年の実験開始を目指しています。