スイスと北海道、長年にわたる友好関係を祝福

Local news, 01.07.2017

1928年にスイス人建築家により設計された空沼小屋の修復工事が終わり、三笠宮彬子女王殿下のご臨席とジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使の出席のもと、記念式典が行われました。

空沼小屋の修復・再開を祝う、北大山の会と空沼小屋の保存を考える会の関係者の方々

札幌にある北海道大学と北大山の会からのご招待を受け、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使は空沼小屋の修復・再開記念式典に出席し、スイスと北海道の長年にわたる友好関係を称える祝辞を述べました。この関係は1927年まで遡ります。当時、スイスのプフェフィコーン出身の若き教授であったアーノルド・グブラーが、北海道大学で教鞭をとることになり日本へ移住。妻のマデリンとともにグブラーはスキー愛好家で、札幌近郊でスキーツアーをたしなみました。

スイスの丸太造りのログハウスに影響を受けた一連の山小屋は、日本でウィンタースポーツが盛んになる前の黎明期に建設されました。故秩父宮殿下が施主となって建てられた空沼小屋は、北海道大学に贈与され、北大山の会が管理してきました。老朽化のために閉鎖されていましたが、有志の寄付や尽力により改修工事が終わり、新しい山小屋が完成。三笠宮彬子女王殿下のご臨席により、晴れやかに式典が執り行われました。

今回の訪問で、パロ大使は、北海道の高橋はるみ知事、札幌市の秋元克広市長、倶知安町議会の鈴木保昭議長、北海道大学の笠原正典副学長および長谷川晃副学長と対談しました。サンモリッツ市と倶知安町は姉妹都市提携を結んでいます。 

左より、三笠宮彬子女王殿下、パロ大使、空沼小屋の保存を考える会・安間会長、北大山の会・小泉会長 ©北大山の会