パロ駐日スイス大使、2020年に向けて大分と始動

Local news, 19.05.2018

大分市がスイスのホストタウンに登録されたことを受けて、駐日スイス大使は大分にて表敬訪問を行い、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた準備を始めました。

左から: 佐藤氏 (大分市企画部ラグビーオリンピックパラリンピック推進局長)、 久渡大分市副市長、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使、佐藤樹一郎 大分市長、ピーター・ネルソン公使、永松氏(大分市企画部審議監)、原田氏(大分市障害福祉課長)©在日スイス大使館

大山崎町と福島市がそれぞれ2016年6月と12月にスイスのホストタウンになりましたが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局は、2020年東京五輪ホストタウン事業で、大分市もスイスのパートナーとなることを公表しました。同事業は、東京2020大会までの期間および大会期間中、地域市民が、参加国や来訪するオリンピック・チームと、教育やスポーツの面で、相互交流を図ることを促進するためのものです。

公表に引き続き、5月19日には、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使とピーター・ネルソン公使は、広瀬勝貞 大分県知事 、佐藤樹一郎 大分市長に表敬訪問を行い、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、スイスのホストタウンに登録されたことに対し、祝辞を述べました。さらに、両者は、スイスからの観光客と大分市民が、2020年以降も継続するような友好関係を育む機会を提供できるよう、紹介イベントや講演会、ワークショップの開催計画について話し合いました。

大使と公使は、大分市障害者福祉課長の原田氏ともお会いし、大分市とともに、パラリンピック選手団の訪問を支援する意向を示しました。 大分市は、1981年から毎年、世界的にも有名な大分国際車いすマラソンを開催しています。この大会では、37回中20回でオリンピック・メダリストのハインツ・フライやマルセル・フグといったスイス人選手が1位を獲得しています。

大分出身の衛藤征士郎 衆議院議員・日本スイス友好議員連盟会長や、新しいパートナーや友人とともに、将来への展望に向かって協力していくことを確認し合い、訪問を終えました。

また、パロ大使とネルソン大臣は、福岡で開催中の「ビュールレ・コレクション」展の開幕式に、グラシアン・アンダ氏とE.G.ビュールレ・コレクション財団館長のルーカス・グルーア氏とともに、出席しました。また、太宰府天満宮に立ち寄り、山口県宇部市にあるスイスの化学薬品会社エムスケミー・ジャパン株式会社の工場も見学しました。