スイス・メドテック・パビリオンがMEDTEC Japanに3度目の出展-サイバスロンも紹介

Local news, 17.04.2017

医療機器分野でのスイスの技術の卓越性と社会参画の取り組みが、4月17日-20日にMEDTEC Japanなどで紹介されました。

スイス・メドテック・パビリオンの共同出展者たちとジャン=フランソワ・パロ大使 

スイス・メドテック・パビリオンでは、スイスの連邦工科大学チューリヒ (ETH Zurich) とローザンヌ (EPFL) の研究室やスピンオフ、半官半民の研究機関や企業などが医療機器やヘルスケア分野のソリューションなどを出展しました。参加したCSEM、BioAlps、Micronarc、BW-TEC、Micro Systems Technologies、Sulzer Mixpack、VirtaMed、ExoSuisse、TWIICE、Varilegは大方が、これまでも共同出展者として参加した経験を持つリピーター。スイスという共通の冠の下でこそ、専門家の集まる同展示会で一段と注目が得られる恩恵を享受しました。

今年のパビリオンの目玉は、EPFL発の電動外骨格(エクソスケルトン)TWIICE。障がい者アスリートのシルケ・パンさんと期間中、複数回にわたってデモ(実演)を行いました。このチームは、ETH Zurichが2016年10月に主催したサイバスロンに出場していました。日本でも関連イベントを開催したいとの多くの要望を受け、サイバスロンの共同ディレクターも来日し、新しいネットワークづくりや既存のコンタクトとの関係強化を図りました。

スイス・メドテック・パビリオンを主催したスイス大使館科学技術部は、こうした来日者とともに、他にもイベントを開催しました。4月17日にはサイバスロンが技術者と障がい者を結びつけるだけでなく、一般大衆の参画も呼びかけている点を強調するため、社会参画に焦点を当てたイベント「テクノロジーとソーシャル・インクルージョン-サイバスロンというアプローチ」を、赤十字国際委員会の協力を得て、東京のニコラス・G・ハイエックセンターのシテ・ドゥ・タン銀座にて開催しました。同イベントにはマスコミや産業界の専門家、関心を持つ方々などがご参加くださいました。シルケさんはここでもデモを披露してくれました。

サイバスロンの共同ディレクター2名とEPFLのハネス・ブロイレル教授は東京工業大学が4月18日に開催したワークショップにも登壇者として招かれました。「工学による障がい者支援に関する東工大・スイスジョイントワークショップ」にはより若手の研究者や学生も参加しました。