税務目的の自動的情報交換(AEOI)の実施:スイスと日本が一歩前進

Local news, 01.01.2017

税務に関する金融情報の相互的かつ自動的情報交換制度の発効に伴い、スイスと日本の二国間での税務協力がさらに強化されます。

2016年1月に、スイスと日本は税務問題における相互的な自動的情報交換(AEOI)の導入に関する共同宣言に署名しました。両国間のAEOIは、経済協力開発機構(OECD)が策定した共通報告基準(CRS)に基づき、金融口座情報の自動的交換に関する多国間協定(MCAA)の条項に従って実施されます。

スイス連邦議会は、2016年12月にスイス・日本間のAEOI導入を承認、これを受け、スイスと日本は2017年1月1日からデータの収集を開始しました。情報の交換は2018年から始まります。

AEOIには、透明性を高め、金融機関と税務当局間の協力を強化することによって、国際的な租税回避や脱税の可能性を減らす役割が期待されています。OECDは、2016年7月の時点で、101の国・地域でのAEOI基準の実施を見込んでいます。

AEOI導入に向けてのスイスの取り組みについての詳細は、以下の通り。

State Secretariat for International Financial Matters SIF - Automatic exchange of information (英語・独語・仏語・伊語のみ)