チューリヒ大学と国立情報学研究所が在日スイス大使館でIT研究協力の覚書を締結

Local news, 17.01.2020

チューリヒ大学と日本の国立情報学研究所が情報技術分野における新たな協力体制を作りました。

覚書締結後に握手するシュワルツェネッガー教授(左)と喜連川所長(右)©在日スイス大使館
覚書締結後に握手するシュワルツェネッガー教授(左)と喜連川所長(右)©在日スイス大使館

入念な準備の末に共同研究のための具体的な提案を生み出したワークショップを締めくくった覚書(MoU)締結式には、文部科学省や国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の代表者も出席しました。

MoU締結式はジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使の挨拶から始まり、大使は、この重要な分野における両機関の協力関係が無事にスタートしたことに祝意を述べました。続いて、国立情報学研究所の喜連川優所長が、ワークショップは実りある有望なものだったと感想を語りました。チューリヒ大学代表として参加した学部・科学情報担当副学長クリスチャン・シュワルツェネッガー教授は、両機関の戦略的試みを成功に導く要因として、両国の機構的類似性と相互の技術志向を挙げました。

チューリヒ大学学長ミヒャエル・O・ヘンガルトナー教授も署名した覚書は、シュワルツェネッガー教授、喜連川所長、国立情報学研究所の河原林健一 副所長の署名により締結されました。

締結後、文部科学省研究振興局参事官(情報担当)の橋爪淳氏が両機関の提携を祝し、今後の発展を祈念して乾杯しました。同省からは科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官(国際担当)の新田浩史氏をはじめ、関係者が出席しました。

2018年10月に「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」(STSフォーラム)の枠組みの中でヘンガルトナー学長、シュワルツェネッガー副学長、喜連川所長が会合を持ったことが今回の提携へと結びつきました。この覚書により、共同研究プロジェクト、研究者や学生の交流、セミナー、会議、学生のインターンシップなど、新たな可能性が生まれます。