復興アンバサダーとして、東北の中高生6名がスイスに出発

Local news, 13.01.2020

第3回ユースオリンピック競技大会(2020/ローザンヌ)訪問及び、IOCバッハ会長ら国際主要機関の幹部との面会を行うべく、東北の中高生6名がスイスの諸都市にホームステイにて滞在します。

国際オリンピック委員会  (IOC) トーマス・バッハ会長と6名の東北の中高生(オリンピック・ハウスにて)ⒸSOK
国際オリンピック委員会 (IOC) トーマス・バッハ会長と6名の東北の中高生(オリンピック・ハウスにて)ⒸSOK

在日スイス大使館は、東京2020に向けて「スイスへのとびら」と題したコミュニケーション・キャンペーンを行っています。そのキャンペーンを構成する3つの柱のうちの1つである「共生社会と復興」の一環として、東北の震災の被害を受けた生徒をスイスに派遣し、ホームステイ・プログラムを経験してもらうべく、在日スイス大使館は東日本大震災被災児童自立支援プロジェクト Support Our Kids (SOK)に協力しています。

昨年3月22日から4月5日の間に行われたホームステイ・プログラムの成功に続き、新たに選ばれた6名の中高生が、スイス・ホームステイプログラムをスタートしました。「復興アンバサダー」と称された彼らは、1月9日のローザンヌ2020冬季ユースオリンピック開幕に合わせ、2020年1月8日から22日までスイスに滞在します。

6名の復興アンバサダーは既に、ローザンヌ2020の開会式に出席したほか、競技観戦、ボランティア体験などを行っています。また、オリンピック博物館を見学後、国際オリンピック委員会 (IOC) トーマス・バッハ会長の招待により、オリンピック・ハウスにて同会長と面会しました。バッハ会長は、東京2020大会時、福島にて開催される野球・ソフトボールの試合に子どもたちを招待する意向を表明しています。バッハ会長との面会時、岩井俊二氏を親戚に持つ生徒が含まれることから、子どもたちは同氏が作詞した東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌い、東京2020大会時、バッハ会長が訪問予定の福島市のあづま球場にて、試合が開催される前に同曲を斉唱するのはどうかという提案をしました。

ローザンヌ2020にて、平和の祭典と若者の力を体験することに加えて、ジュネーブでは、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)や国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)といった、国際人道機関への訪問が予定されています。また、ハインツ・フライ選手といったスイスのパラアスリートとの面会なども予定されています。

また、この充実したホームステイ・プログラムは、国際オリンピック委員会、ローザンヌ2020オリンピック実行委員会、スイスインターナショナルエアラインズ、チューリッヒ保険会社、チューリッヒ生命、国際オリンピック委員会、ローザンヌ2020オリンピック実行委員会、エイグロン・カレッジ、ジュネーヴ・品川友好協会ら多くの機関の多大なる支援と、ホストファミリーの多大なる協力により実現されました。今回参加しているのは、福島県内の生徒4名を含む、6名の中高生です。うち1名は、東京五輪の聖火ランナーを務めることが決まっています。