スイス企業と日本最大の海事プラットフォーム開発企業が、ゼロエミッション海上シャトルZESST プロモーション提携へ

Local news, 21.05.2021

5月19日、東京・ローザンヌで同時署名 ー Almatech SA、株式会社e5ラボとの提携合意

ゼロエミッション海上シャトルZESST
ゼロエミッション海上シャトルZESST ©Almatech SA/株式会社e5ラボ

QS世界大学ランキング 等でも高い評価を受けるスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の産学連携施設イノベーション・ パークに属するスイス企業Almatech SA(本社・ローザンヌ)と、日本最大の海事プラットフォーム 開発企業である株式会社e5ラボが、革新的なゼロエミッション海上シャトルZESST (Zero Emission Speed ShuTtle)の日本市場参入のためのプロモーション提携に合意しました。この提携契約は、白石興二郎 駐スイス日本大使の出席のもとEPFLイノベーション・パークにて、そして、マルクス・ロイビ臨時代理大使の出席のもと在日スイス大使館にて、昨日同時に署名されました。

また、一田朋聡 e5ラボ代表取締役社長、Hervé Cottard  Almatech代表取締役社長、スイス連邦工科大学ローザンヌのHubert Girault教授、水素バリューチェーン推進協議会の福島洋氏に加えて、数社のメディアの記者にも出席頂きました。   

スイス政府は、2025年大阪・関西万博に、より持続可能かつ豊かな社会の実現に向けたスイスのソリューションをご紹介するパビリオンを出展することを発表しており、この調印式では、ZESSTの技術を同パビリオンで紹介することへの希望と意気込みが表明されました。

スピード、快適性、安全性を兼ね備えた旅客輸送シャトルZESSTは、汚染物質を発生させず、ノイズや波も抑えられ、 輸送時間の短縮、オンラインチケットの発行、グローバルなモジュール式の輸送システムへの統合など、環境負荷が極めて少ない新世代のMAAS(Mobility As A Service)となります。ZESSTはグリーン水素で作動し、化石燃料は一切不要であり、かつ、植物性繊維を基盤とする新世代の複合材料を用いた構造により、環境負荷のさらなる低減を実現するものです。

Almatech SA...2009年にEPFLイノベーションパークに設立されたスイスのハイテク企業。宇宙・海事用の 複雑なシステムの開発・実現を専門とするAlmatechは、欧州宇宙機関(ESA)のために、スイス初の衛星望遠鏡 「CHEOPS」の構造全体を構築しました。 2011年には、Almatechが最適化した水中翼により、水上での航行速度の世界記録を更新したHydroptèreプロジェクトに も参加しています。

2019年に設立されたe5ラボは、旭タンカー、エクセノヤマミズ、商船三井、三菱商事による日本のジョイントベンチャーであり、ゼロエミッション船の実用化を目指しています。

ゼロエミッション海上シャトルZESST (英語)

公邸で行われた署名式にて(左から)末次康将e5ラボ最高技術責任者、一田朋聡 e5ラボ代表取締役社長、マルクス・ロイビ臨時代理大使
公邸で行われた署名式にて(左から)末次康将e5ラボ最高技術責任者、一田朋聡 e5ラボ代表取締役社長、マルクス・ロイビ臨時代理大使 ©在日スイス大使館