
4月22日、大阪・関西万博のスイスナショナルデーで、カシス外務大臣はイノベーションと最先端技術を先導するスイスの立場に焦点を当てました。マイケル・ヘンガートナーETH理事会理事長やアンドレ・クデルスキ イノスイス(Innosuisse)会長をはじめ、スイスの研究・技術機関の代表者たち数名が大臣に同行しましたが、これはスイスパビリオンにおける官民のパートナーシップの重要性を示しています。その一例として、パビリオンにある「The Geneva Public Portal to Anticipation(ジュネーブ公的予測ポータル)」が挙げられます。来場者はジュネーブ・サイエンス・ディプロマシー・アンティシペーター財団(GESDA)が開発した予測に関する科学的専門知識に触れることができます。
4月23日には東京で日本の岩屋毅外務大臣と会談し、幅広い交流と共通の価値観に基づいた両国の良好な関係に触れました。また、貿易やアジア太平洋地域の政治といった観点から、現在の地政学的課題も取り上げました。ウクライナでの戦争については、両外相は公正で永続する平和を可能にする方法について話し合いました。
経済産業省との会合では、イノベーションとデジタル貿易における交流、ならびに経済・貿易政策に関する交流を拡大することで双方が合意しました。カシス氏は文部科学省の関係者とも面会し、量子技術といった戦略的分野における協力強化への双方の関心を確認しました。さらに、氏は日本電気株式会社(NEC)の本社を訪問し、CEOの森田隆之氏と面会しました。NECのデジタル統治とデジタル金融に関わる業務がチューリヒを拠点にすることが会談の場で伝えられましたが、この決定はスイスのエコシステムの質の高さを表しています。日本はスイスにとって経済、科学、技術の分野でアジアにおける非常に重要なパートナ―の一つです。日本企業は現在アジアからスイスへの投資を先導しています。
今回の訪問は二国間関係を確固たるものとし、急速に変動する国際環境においてスイスの国益を推進する一助となりました。
問い合わせ:スイス連邦外務省 コミュニケーション
+41 58 460 55 55
kommunikation@eda.admin.ch
発行者:スイス連邦外務省(FDFA)
https://www.eda.admin.ch/eda/ja/home.html