文化交流展の開催を祝し、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使夫妻公邸に関係者らが一同に会しました。チューリヒ州ヴィンタートゥール地域企業誘致局局長のミヒャエル・ドマイゼンは、スイス国内でも勢いのある地域の一つであるヴィンタートゥールの経済と文化活動について報告するとともに、産業の成長が、文化芸術の発展と非常に密接な関係にあることを強調しました。
その後、スイス人作家のクリス・ピエール・ラビュッシとジョージス・ウェンガー、日本人作家の岩波昭彦による作品の紹介が行われました。彼らは、長年、一貫した熱意と努力をもって協働を重ねてきました。この結果、「スイス・日本文化交流展IN金谷」が実現されることとなりました。パロ大使は、チューリヒ州ヴィンタートゥールと日本の両国の間の、長年にわたる友好関係を称えました。
本イベントには、日本の文化機関、教育機関、スイスと日本間のビジネス分野など各方面からの来賓が参加しました。
展覧会は金谷美術館にて2018年1月28日まで開催されます。素材に鉄を多用した立体作品で知られるスイスのユニット、クリス・ピエール・ラビュッシと、製版分野における著名なスイス人作家、ジョージス・ウェンガー、都市の風景や抽象画作品で知られる千葉県在住の日本画家、岩波昭彦、彫刻家の津田裕子の作品が紹介されます。また、グラフィック・デザインなど多分野で活躍したヴィンタートゥール出身のアーティスト、マックス・ビル(1908-1994)と彫刻家で詩人、ダダイズム運動でも知られるジャン・アルプ(1886-1966)のリトグラフなどの版画やポスター作品による特別展示も行われます。
チューリヒ州第二の都市、ヴィンタートゥールで、スイスの工業化は進みました。本地域は、ビジネスや産業、文化芸術の中心地としてさらなる発展が見込まれています。