東京にてジャコメッティ展開幕

Local news, 13.06.2017

国立新美術館開館10周年を記念して開催されている「ジャコメッティ展」には、スイス生まれのアルベルト・ジャコメッティの作品130点が展示されています。

東京・国立新美術館での「ジャコメッティ展」 Copyright 2017. All rights reserved.

今年、日本国内で開催されるスイス文化行事の中で、最も重要なイベントの一つである「ジャコメッティ展」が、6月13日に国立新美術館にて開幕しました。国立新美術館開館10周年記念の一環でもある同展には、スイスのグリソンという小さな村で生まれ、ジュネーブで学び、パリで活躍したアルベルト・ジャコメッティによる、130点の作品が展示されています。

ジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作との交流を通じて、日本とも深い関わりがあります。細長く引き伸ばした輪郭と形状を模索中だったジャコメッティは、矢内原のパリ滞在中、彼をモデルとして作品を制作しました。彼らの交流については、同展内でも解説されています。

開会式の後、駐日スイス大使夫妻公邸に、ローラン・ピック駐日フランス大使、フランス大使館の文化担当官、国立新美術館とTBSの幹部、スイス・日本友好議員連盟のメンバー、文化機関やスイス・日本両国のビジネス界から多くの来賓をお迎えしました。マーグ財団美術館のオリビエ・キャプラン館長、国立新美術館の長屋光枝 学芸課長、横山由季子 アソシエイトフェローによるプレゼンテーションが行われた後、レセプションが開催されました。

同展は、9月4日まで東京・国立新美術館で開催後、10月14日から12月24日まで愛知県の豊田市美術館でも開催予定。

ローラン・ピック駐日フランス大使(中央)とジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使夫妻 ©在日スイス大使館