スイスと日本、科学技術交流を強化へ

Local news, 05.05.2017

スイスと日本は、研究助成機関がより緊密かつ直接的に協力できる体制に向けて、省庁間合意文書に署名しました。

水落敏栄文部科学副大臣(左)とスイス教育研究革新庁のマウロ・デルアンブロージオ長官        

5月5日、スイス教育研究革新庁のマウロ・デルアンブロージオ長官は、ベルンを来訪した水落敏栄文部科学副大臣と共に、スイス・日本間の科学技術分野における協力の実績について意見交換し、今後も関係を強化する方針を確認しました。

会談後、デルアンブロージオ長官と水落副大臣は両国の研究助成機関、具体的にはスイス科学財団(SNSF)と科学技術振興機構(JST)が、より緊密かつ直接的に協力できる体制に向けた省庁間合意文書に署名しました。

スイスと日本は2007年に科学技術協力協定を調印。同合意に基づいて、これまで日本との科学技術協力の窓口機関としてのスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich)がJSTとともに、両国の研究者による共同研究を助成する戦略的プログラムを提供してきました。その結果、2008年から2012年の間に4回の募集が行われ、計13件の共同研究に資金が供与されました。さらに、2016年にかけてワークショップや研究者交流のための支援も行われました。

スイスと日本の研究助成機関は、持続可能な協力関係の構築に向けて連携を深めています。SNSFと日本学術振興会(JSPS)は昨年、国際共同研究プログラムの募集を行いました。SNSFとJSTによる第1回公募については今後、試行プロジェクトとして、対象分野や期間が決定される予定です。