短編映像集「日本の建築とスイスのインスピレーション」 京都で発表

Local news, 02.11.2017

在日スイス大使館が委託制作した短編映像集「日本の建築とスイスのインスピレーション-チューリヒの映像作家による8つのポートレート」が京都文化博物館で上映され、好評を博しました。

©在日スイス大使館科学技術部

短編映像集「日本の建築とスイスのインスピレーション-チューリヒの映像作家による8つのポートレート」の発表イベントが、11月2日に京都文化博物館で開催され、スイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich)建築学部次期学部長クリストフ・ジロー教授を含む80名以上が参加しました。

このプロジェクトは建築や建造物文化の分野における日本の著名人8名のインタビューを紹介するもので、隈研吾氏、山本理顕氏、エルウィン・ビライ氏をはじめとする高名な専門家がお話の中で、自らの作品へのスイスの影響を明らかにしています。計8本のインタビュー映像はそれぞれ、もう2本の映像とセットになっています。うち1つでは各自の仕事場の模様、もう1つでは各自が実現したプロジェクトをご覧いただけます。鑑賞者はインタビュー音声を聞きながら、3本の映像を行き来して見ることができます。この短編映像集は、在日スイス大使館科学技術部の委託により、ダリオ・ランフランコーニ氏が作ったもので、こちらより視聴していただけます。

発表イベントでは、ETH Zurich建築学部ランドスケープデザイン学科長のジロー教授による記念対談が行われました。スイスについて幅広い知識と経験を持つ2人の建築家、京都工芸繊維大学助教の木下昌大氏と木村浩之氏も参加し、スイスと日本の建築における共通点と相違点について意見が交換されました。さらにスイスと日本における建築教育の未来についても議論が交わされました。

これに先立ち、「デジタル時代におけるデザイン・トポロジー」と題したジロー教授の公開レクチャーが京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab主催で開催され、教授が主宰する研究室の素晴らしい作品が紹介されました。そのいくつかはKYOTO Design Labとの共同作業によるものでした。