STSフォーラムにスイス代表団が参加

Local news, 01.10.2017

科学技術分野のトップが集う国際会議「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」(STSフォーラム)参加のため、スイス高官の代表団が来日しました。

STSフォーラムの「大学の役割」分科会に林文部科学大臣とともに登壇するETH Zurich のグッツェラ学長 ©文部科学省

10月1日から3日まで京都で開催されたSTSフォーラム第14回年次総会に参加するため、スイス連邦工科大学チューリヒ(ETH  Zurich)のリノ・グッツェラ学長やスイス連邦物質科学技術研究所(Empa)理事長のジャン=ルカ・ボナ教授らを含むスイス代表団が来日しました。年次総会には科学技術分野における産官学のトップクラスのキーパーソンや有識者が参加し、今年は日本の安倍晋三首相、ロシア副首相、フランスと南アフリカの閣僚らの政府高官も出席しました。

グッツェラ教授はSTSフォーラムの「大学の役割」という分科会に、日本の林芳正文部科学大臣らとともに講演者として参加しました。

フォーラムに先立って、ETH Zurich同窓生のための交流会が9月30日にスイス大使公邸で開催されました。同窓生のほか、STSフォーラムにやはり講演者として招待されていた株式会社日立製作所最高技術責任者(CTO)鈴木教洋氏をはじめとする招待客が参加した会で、グッツェラ教授はETH  Zurichの近年の教育方針について最新情報を紹介しました。さらにクリストフ・ヘルシャー教授(ETH Zurich)が、健康的な生活のための都市的・建築的デザインに関する研究について、また和歌山大学の中嶋秀朗教授がサイバスロンに参加した日本チームについてお話をされました。

STSフォーラム後の10月3日には、ボナ教授(Empa)とスイス電子工学・マイクロ技術研究センター(CSEM)副所長ジョルジュ・コトロツィオス博士が日本の大手企業の最高技術責任者(CTO)たちと共にジャン=フランソワ・パロ大使主催の昼食会に参加しました。招待されたCTOたちはスイスの革新性の秘訣を探るため、スイスの企業やETH Zurich、スイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)、スイス連邦教育・研究・イノベーション庁を訪問する視察旅行を控えていました。これらの訪問はスイス大使館科学技術部の支援を受けて企画されました。