東京にアーク・ノヴァ登場!

Local news, 19.09.2017

ルツェルン・フェスティバルと日本のパートナーが発案した世界初の移動式コンサートホール、アーク・ノヴァの開会式が東京ミッドタウンで行われました。

©東京ミッドタウン

9月19日に東京ミッドタウンでアーク・ノヴァの開会式が行われ、ジャン=フランソワ・パロ大使が祝辞を述べました。会場には報道関係者や、この壮大な事業の実現に関わった人々が詰めかけました。世界初の移動式コンサートホールであるアーク・ノヴァは、スイスの名門ルツェルン・フェスティバルと日本のパートナーが、東日本大震災後に被災地の人々に音楽を届けるために発案したもので、2013年に松島、2014年に仙台、2015年に福島で展示されました。最後に展示されてから2年経った今、このホールは東京で再び蘇りました。

東京ミッドタウンで今秋2週間続く今回の事業は、未だ復興途上にある東北地方に焦点を当てることを目的としています。「ルツェルン・フェスティバルのアーク・ノヴァ事業は、東北地方の人々の文化的生活を再活性化させるために多くを成し遂げてきました。」とパロ大使は開会の祝辞で述べました。さらに、「アーク・ノヴァの意義は、たとえ逆境にあっても昨日も今日も明日も共に立ち上がることです。そういう意味で、日本とスイスの深く長い友情が明確な形として示されているのです。」とも語りました。KAJIMOTO代表取締役社長・梶本眞秀氏も、彼とルツェルン・フェスティバル芸術総監督兼アーティスティックディレクターであるミヒャエル・ヘフリガー氏との友情からアーク・ノヴァが生まれた、と背景を紹介しました。

開会式のテープカットには東京ミッドタウン代表取締役社長・中村康浩氏も参加しました。今回のアーク・ノヴァの展示は、東京ミッドタウン開業10周年記念イベントでもあります。

アーク・ノヴァは世界的に有名なアーティスト、アニッシュ・カプーア氏と建築家の磯崎新氏が共同でデザインしたもので、収容人数は500人。

テープカット(左から):KAJIMOTO代表取締役社長・梶本眞秀氏、東京ミッドタウン代表取締役社長・中村康浩氏、ルツェルン・フェスティバル芸術総監督兼アーティスティックディレクター・ミヒャエル・ヘフリガー氏、駐日スイス大使ジャン=フランソワ・パロ ©東京ミッドタウン